1日の終わりにその日の出来事を思い出して見ると、楽しい事もあったはずですが、嫌だった出来事の方が記憶に残っている事ってありませんか?
過去の出来事でも、楽しい事は後を引きずらないのに、嫌な記憶はなかなか消えずに残っていたりします。日常生活の中でも、ワクワクを考える時間よりも、心配事を考えてしまっている人は少なくないかもしれません。
それでは、私たちはどうして嫌な事の方に目が行ってしまうのでしょうか?
どうしてネガティブな事は見つけやすい?
脳学によると、私たちの脳はポジティブな事よりも、ネガティブなことの方が見つけやすいようにできているそうです。私たち生き物には、危険から身を守るために、自分にとってマイナスな事は強く脳に記憶され、危険を回避できるようになっているそうなんですね。
この事については、以前の記事でも書かせていただいた、脳のトレーナーである西田一見著の書籍「イヤな気持ちは3秒で消せる」に詳しく書かれていますが、危ない経験をした、これで怖い思いをした、嫌な気分になった、失敗した、といったマイナスに思える出来事は、脳のデータベースに「危険」データとして蓄積されます。
大人になるにつれて人生経験が増えていくと、「危険」だとして記憶されるマイナスなデータも増えていきます。そして、嫌な事に遭遇すると、「これで前も失敗したな。」とか、「あの人は前も嫌な事を言ってきたな。」という、過去に上手くいかなかった時のデータもが脳のデータベースから引っ張り出されて来て、「きっと今回も失敗するに違いない。」や。「絶対あの人はまた嫌な事を言ってくる。」などと判断してしまいます。
たとえば会社勤めをしていて、「仕事に行くの、嫌だな〜。上司もいつも意地悪だし。」と、今考えているとします。
でも始めてその会社に勤めた日の事を思い出してみてください。
たぶん初出勤の日は緊張した事だと思いますが、きっと心浮き立つ気持ちだったと思います。朝起きて、準備をして、家を出る時には、「よし!この会社で頑張って働くぞ!仕事があって嬉しいな。」という気持ちだったかもしれません。
何も職場の事が分からなかった最初の状況から、日々色々な経験していくうちに、会社で嫌だったことや辛かったことなどがパターンとして脳に記憶されると、「会社」と聞いただけで、「嫌な場所」と連想してしまうようになったりします。
脳はあなたの信じていることやイメージしている事を現実化しようと頑張ってくれますので、さらに「嫌な場所」だと感じる状況を探してきて見せてくれるんですね。
そんな脳ですが、実は脳の記憶は簡単に書き換えることもできるそうです。だとすれば、ネガティブな記憶として脳に残ってしまう前に、早く書き換えた方が良いですよね。人間だから、感情があり、嬉しい事もあれば嫌なことや心配事があっても当然です。
でも潜在意識は、私たちが普段感じている事や状況を、もっと持ってきてくれてしまうので、嫌な場所に立ち止まっている事で、一番苦しむのは自分自身なんですね。
なので、少しでも良い気分になれるように思考を転換することは本当にオススメです。
「イヤな気持ちは3秒で消せる」には、本当に簡単にできる、脳の記憶の書き換え方が書かれています。オススメ本です。
今日はここまで読んでいただき、ありがとうございました。